こんにちは、ユッキーです。
今日は「インプロ シンプルに伝えよう」と言うテーマでお話ししたいと思います。
今日のお話しする内容です。
- なぜシンプルに伝えるの?
- シンプルに伝えることのメリット
- インプロの中でシンプルに伝えるということ
- シンプルに伝えるときの注意点
- まとめ
1.なぜシンプルに伝えるの?
- 人は一度にいくつものモノ・コトを受け取ることはできないから
こんなエピソードがあります。
1998年Apple社の会議室
Apple社のPR担当リー・クロウは
あのスティーブ・ジョブズに1つの紙くずを投げます。
それをスティーブ・ジョブズは難なくキャッチします。
スティーブいいか?これがよい広告だ
次に5つの紙くずを丸めてスティーブに投げます。
ジョブズは1つもキャッチできませんでした。
スティーブ、これが悪い広告だ
ジョブズはシンプルなメッセージの広告を採用することにします。
カッコいいエピソードですよね。
特別な訓練を受けていない私たち一般人の人間としての基本的能力は大きく差はありません。
一度にたくさんのコトを言われたり、
モノを渡されたりしても処理しきれず、
無視したり、後回しにしたりして、
いつの間にか忘れ去られてしまうでしょう。
インプロでも、その先の日常生活でも同じことが言えます。
- 相手に伝えるためにはシンプルにすることが大切です
2.シンプルに伝えることのメリット
- 自分の想い、やりたいことが相手に伝わりやすくなる
1)量の視点
人間の行動には法則性があると言われています。
「短期記憶」という言葉があります。
短期記憶とは何秒、何分という短い時間の中で保持される記憶のことを指します。
短期記憶できる量として一般的に言われているのは
7±2
であると言われています。
伝えたいことがたくさんある場合もあると思いますが
一度に伝える量を少なくしておいた方が
相手に伝わる確率が高くなると思います。
2)質の視点
人は生まれてから様々な経験をして、現在の自分になっています。
生まれてから全く同じ経験をしている人はいないでしょうから
頭の中の知識、記憶には差があります。
自分の想いを相手に伝えるとき、
- 相手が全く経験していないこと
- 相手が全く知識を持っていないこと
を相手に伝えた場合、相手の反応はどうなるでしょう?
きっと、頭の中では「????」の状態になって
インプロの言葉で言う
相手を受け入れる「Yes」
の行動ができなくなります。
「Yes」ができなければ、その先の「and」もできないでしょうから
コミュニケーション不全になってしまうでしょう。
相手にも理解できる言葉で伝えましょう。
一つの目安としては
- 中学生でも分かる言葉で伝える
ことを心がけるとよいと思います。
3.インプロの中でシンプルに伝えるということ
インプロでは相手から伝えられた情報(言葉や動き)を瞬間的に受け入れて
自分のアイデアをつけ加えて相手に返していきます。
一度にたくさんの言葉を伝えたり、
自分もしくは相手が分からない言葉を使ってしまうと
受け入れることができず、「Yes,and」が止まってしまい
継続できなくなります。
できるだけ短い言葉、動きで
細かくキャッチボールをしていくとよいでしょう。
と言っても、伝える側も受け入れる側も
基本的に直感で伝え合っていますので
- 相手が分からない(「Yes」できない)
- 分かるまでに時間がかかる(「and」がなかなか出てこない)
- 相手が間違って理解する(「Yes」したつもりになる)
といったことも出てきます。
そういったときは、伝える側の人が伝え方を変えてみましょう。
- 相手が気づかなければ、相手が気づくように伝える
- 相手が分かっていないようであれば、分かるような言葉、動きで伝える
- 相手が間違って理解していたら、その間違っている状態から「Yes,and」を開始してみる
最後のは感情的にモヤッとしてしまうので、ちょっと上級者向けになりますが、
ここまでできるようになると、インプロがより楽しめるようになり、
その先にある日常生活の中でも心に余裕ができてくるでしょう。
4.シンプルに伝えるときの注意点
シンプルに伝えることはインプロや日常生活の中ではとても重要であることは
先にもお伝えした通りですが、もちろん注意点もあります。
- 言葉が少なすぎて逆に伝わらない
- 相手を過剰に期待してしまう
- 分かったつもりで「Yes,and」を継続してしまう
1)言葉が少なすぎて逆に伝わらない
シンプル過ぎて逆に分からないという状態です。
「なんでこんなことを言うんだろう」
「その言葉の裏にある本当の意味はなんだろう」
「そんなこと分かってるって」
インプロに慣れてくると、
相手から伝えられることがシンプル過ぎて物足りなくなって
このようなことを考えたりするものです。
このような状態が悪いわけではなく、
そうなっていることは自分のレベルが上がってきているということです。
一緒にやる相手にもよりますが、伝える内容を少し複雑にしてみましょう。
また、シンプルな言葉に少し説明を加えてみるのもよいでしょう。
2)相手を過剰に期待してしまう
「このくらい分かるでしょ」
と自分の経験、知識は相手も知っていて当然と過度に期待してしまうと
少し危ない状態になります。
伝わらなかったり、期待通りに動いてくれなかった時に
相手に不満を持ったり、恨んだりしてしまうことも発生します。
そうなってしまうと表面上の「Yes,and」となってしまい
やっている側も観ている側も気持ち悪くなってしまいます。
インプロではその場で終わりですが、日常生活の中ではその状態が継続して
家庭、職場、学校などでとても居心地が悪くなるでしょう。
相手への期待はほどほどに
違和感を感じたら自分から改善のアクションを起こしていきましょう。
変えられるのは自分だけです。
3)分かったつもりで「Yes,and」を継続してしまう
これも2)と同じようなことが言えるのですが
これは受け手側の感情に負担がかかる内容です。
- 「相手によく思われたい」(よき理解者でありたい)
- 「上手くやっているように見せたい」(自分が我慢すればうまくいく)
- 「伝える側の感情を逆なでしたくない」(後で怒られたくない)
このような状態が続くと、受け手側の感情がいつか崩壊します。
インプロも楽しくなくなってやめてしまうでしょう。
そうならないようにするためには
そのシーンが終わった後にプレイヤー同士で振り返ってみるとよいでしょう。
「△△のところが分からなかった」
などとモヤッとしているところを伝え合うとスッキリするものです。
もちろん日常生活の中では簡単にいかないところもあると思いますので
信頼の置ける人に相談してみるのもよいでしょう。
- シンプルに伝えることは受け取る相手が内容を理解してもらい、行動を起こしてもらいやすくする
- シンプルに伝えることの目安として「中学生でも分かる言葉で伝える」を意識する
- インプロをやる中で、シンプルに伝えることを練習して、日常生活にも活かしていこう
- シンプルに伝える時の注意点として、「伝えたつもり」「分かったつもり」になりやすいので、終わった後の振り返りの時間を活用して、分からなかったところ、曖昧だったところなどを確認して、感情をスッキリさせよう
いかがでしたか?
今回は、今読んでいる本「Think Simple アップルが生み出す熱狂的哲学」
のタイトルからインプロの考え方に結びつけてみました。
本の内容には触れていませんのであしからず。
この記事を書いている時に、
「自分はシンプルに考えて行動しているだろうか」
と考えてみると
「まだまだ難しく考えているところがあるよな・・・」
と感じます。
インプロのワークショップを通じて
このブログを書いて情報発信することを通じて
これからも少しずつ成長できたらと思います。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。
また次回の記事でお会いしましょう!
ユッキー