こんにちは、ユッキーです。
今回は「インプロと英語」というテーマでお話ししたいと思います。
本日のお話しする内容です。
- 英語が多くて分かりにくい?
- なぜ、インプロで英語を使うのか?
- インプロをする時によく使われる英語3選
- 言葉を知るメリット
- まとめ
1.英語が多くて分かりにくい?
インプロのことを調べたり、インプロのワークショップに参加していると
やたらと聞き慣れない英語を耳にすることありませんか?
オファー、スルー、アクション、エチュード、プレイヤー、ストーリー、アクション・・・
なんとなくイメージできるものもあれば、
聞いた瞬間は「???」
というものもあると思います。
私もインプロを始めたばかりの頃は
「やたらと横文字多いよなあ・・・」
と感じることもよくありました。
当時は「インプロ=楽しさ100%」のような感じでワークショップに参加していたので
少々分からない言葉があっても気にせず、ファシリテーター(進行役)の方の導きで楽しんでいました。
最近になって、
「これからインプロを始めるんだったら、知識も多少合った方がいいかな・・・」
と思うようになりました。
「インプロは楽しいからやろうよ!」
と言ってもなかなか説得力も薄いかな・・・
インプロを始めるハードルを下げるためにも、インプロの中で使われる言葉の情報共有をしていきたいと思います。
2.なぜ、インプロで英語を使うのか?
端的に言えば、
- インプロを開発した人の母国語が英語だったから
です。以上!(笑)
で終わると味気ないので、もう少し深掘っていきたいと思います。
インプロはもともと
俳優のトレーニングプログラム
だったと言うお話は、「第1回インプロとは」でさせていただいていますが、
現代の演劇は欧米の文化の影響を強く受けていて、
それに合わせて、演劇で使われる言葉(英語)も多く輸入されました。
インプロと演劇の関連性はとても強く、
演劇で使われる言葉もインプロの中でよく使われます。
(インプロと演劇については別の回で改めてお話しさせていただきたいと思います)
ちょっと専門用語化しているところもありますが、
私たちは演劇専門家ではありませんし、なろうとしているわけでもありませんので
こんなイメージで捉えるだけでよいかなと思います。
- インプロで使われる英語 = 自分の頭の中でイメージする道具
次節以降で言葉(英語)の解説をさせていただきますが、
言葉の意味は正確に捉える必要はありません。
「○○って△△な感じ」
と自分の頭の中の感覚・イメージで理解していただくだけで十分です。
3.インプロをする時によく使われる英語3選
インプロでは数多くの英語が使われますが、
その中でも私もインプロの中でよく使っている英語を3つご紹介します。
- ネームする(name)
- オファーする(offer)
- ブロックする(block)
順に見ていきましょう!
1)ネームする(name)
意味:名前をつける
言葉からなんとなく連想できるかなと思います。
インプロは、タイトル、条件以外はシーン(場面)作りを始めてから演者が決めていきます。
自分は何者なのか?
相手は何者なのか?
自分たちの周りには何があるのか?
これらを1つ1つ明らかにしていく過程で「ネームする」をしていきます。
こんな声が聞こえてきそうですね
どうやってネームしたらいいですか?
結論、なんでもいいんです。
自分でネームしたところから話が展開していきます。
逆に言うと、ネームをしないと何も始まりませんし、「Yes,and」の展開もできません。
ネームするところからすべてが始まります。
2)オファーする(offer)
意味:提案する、相手にきっかけを与える
これもよく使います。
インプロで場面を進めていく中で
・場面を・・・のように進めたいな
・相手に・・・のように行動してほしいな
と思うようになります。
そこで直接的、間接的に相手に行動を起こさせる行動を自分から起こします。
これがオファーです。
オファーは言葉だったり、動きだったり、雰囲気だったり様々ですが、
すべての共通点は「自分から発する」ということです。
3)ブロックする(block)
意味:提案を無視する、捨てる
インプロのシーンあるあるです。
どんどん自分からオファーしていけばいいのね
確かにそうでもありますが、そうでないとも言えます。
シーン(場面)の始まりは積極的にオファーすることが望ましいですが、
シーン(場面)が進んでくると、方向性がなんとなく決まってきますので
「Yes,and」(受け入れる、つけ加える)を上手く活用する必要があります。
上手くいかない場合の多くが、相手のオファーをブロック(無視)して、
自分で違うオファーをしてしまうことです。
ただ、インプロは何もないところから始めていて、
プレーヤー全員が一定の緊張感を持ってやっていますので
無意識でもブロックしてしまうことはあります。
自分の中で上手くいかなかったな・・・
と思うときには、
「どこかでブロックが発生していたかな?」
と振り返ってみるとよいでしょう。
4.言葉を知るメリット
言葉を知っておくといいことがあります。
- 記憶が定着しやすい
- 短い言葉でイメージがつかめる
- その先の情報も手に入りやすくなる
1)記憶が定着しやすい
人間は文字で覚えるより、イメージとして覚える方が定着しやすいです。
例えば、同じ情報でも、文字で見るより、映像で見た方が伝わる時間、理解度からみて効率的であるのは
日常生活をしていても、なんとなく共感いただけるのではないでしょうか?
言葉を文字の記憶としてではなく、イメージ(こんな感じ)でとらえることで
記憶が定着しやすく、取り出しやすいと思います。
2)短い時間でイメージがつかめる
イメージ(こんな感じ)を説明するときって、情報量が多く、
あいまいさもあるので言葉で表現しにくいことがあります。
そこで、イメージを結びつける言葉を知っておけば、短い時間でイメージが理解しやすくなります。
言葉一つ知っておくだけで、自分の時間の節約にもなります。
3)その先の情報も手に入りやすくなる
一つのことを知ると更に先のことが知りたくなったりしませんか?
そんな時は専門家さんを頼りましょう!
専門家さんはその道において豊富な知識・情報を持っています。
その反面、難しい言葉(専門用語)を使いたがる傾向にあり、理解しにくかったりします。
言葉を知っておくだけで、専門家さんから「この人できるな」と一目置かれ
いろいろと教えてくれることがあります。
言葉一つ知っておくことで、その先の情報も手に入れやすくなることで
知識欲が満たされるようになり、「知らない」ことによるストレスも軽減できるでしょう。
5.まとめ
- インプロの中では聞き慣れない英語が出てきますが、
- その英語の意味を正確に覚えるのではなく、イメージする道具にしてみよう
- インプロで使う言葉「name(名前をつける)」「offer(提案する)」「block(無視する)」まずこの3つを覚えましょう
- 言葉(英語)がイメージできれば、自分の時間の節約になる
- 言葉(英語)を知っていることで、その先の知識も得られやすくなり、「知らない」ことによるストレスが軽減される
いかがでしたか?
言葉の知識を持つことの大切さが少しでも伝わればうれしいです。
ただ、「ノウハウコレクター」「ノウハウジプシー」という言葉があるように、
知識ばかり詰め込んでも時間がもったいないと思います。
一定の知識を得たら、実際に自分でやってみることをおすすめします。
感覚的には「知識20 行動80」くらいがよいかなと思います。
それでは次回の記事でお会いしましょう!
ユッキー