こんにちは、ユッキーです。
今日は「インプロと笑い」というテーマでお話ししたいと思います。
本日のお話しする内容です。
- 最近笑っていますか?
- 人はなぜ笑うのか?
- 笑うことの効果
- インプロと笑い
- まとめ
1.最近笑っていますか?
興味深い記事を見つけました。
- 赤ちゃんは一日400回笑うが、普通の大人はたった一日15回しか笑わない
「そういえばそうだよな・・・」と感じてもらえる人も少なくないかなと思います。
「何笑っているんだ!」「笑っている場合じゃない!もっと真剣に考えろ!」などと、
周囲から笑うことを押さえつけられている、そんな場面も日常的に見られる光景ではないでしょうか?
もちろん、その時の状況を考える必要はあるにせよ
- その時の状況 >>>>> 自分の感情
大人になればなるほど、自分の感情を押さえつけている傾向にあるのかなと思います。
いろいろ調べていくうちに、
「笑う」ことが人生をより豊かにする要素の一つになり得るような気がしてきましたので、
これから情報共有をしていきたいと思います。
2.人はなぜ笑うのか?
このことを調べていると一人のドイツ人哲学者の名前が出てきました。
ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer)
彼の著書「意思と表象としての世界」の言葉も引用しながら
笑いのメカニズム(なぜ笑うのか?)をお話ししていきたいと思います。
ショーペンハウアーが紐解く笑いのメカニズムは以下の3つです。
- 笑いは理性の機能の一部である
- 笑いは現実と概念の不一致によって起こる
- 笑いは概念が作り直されるプロセスの最初に起こる
順番にみていきましょう。
笑いは理性の機能の一部である
理性の持つ機能もやはり一つなのだ、概念の形成、これである。
意思と表象としての世界 第8節
ちょっと難しい言葉が出てきましたので、言葉の意味を整理しますね。
理性 = 感情や欲求に流されることなく、ちゃんとした理由によって、物事を判断する能力
例文1 「このパソコンは使いやすくて価格が安いので、私は購入した」
概念 = 物事の大まかな内容
例文2 「学校は勉強するところ」
笑いについても言えますね。
例文3「Aさんは○○を見て、おかしいと思ったから、笑った」
次に行きましょう。
笑いは現実と概念の不一致によって起こる
例文3の中で、「おかしいと思ったから」とあります。
なぜ、Aさんはおかしいと思ったのでしょう?
理由はこのような流れで説明できますね。
- Aさんは「○○とは△△である」という概念を持っていた
- ところが、Aさんは「○○を実際に見たとき、△△ではなく、□□だった」
- Aさんの中で、現実と概念の不一致が生じた
笑いは概念が作り直されるプロセスの最初に起こる
理由の流れ3の「現実と概念の不一致」が生じて、最初に起こることは何でしょう?
Aさんの中の
「○○とは△△である」 → 「○○とは△△ もしくは □□である」
という、概念が作り直されることですよね。
この時に「笑い」が生まれるのだということをショーペンハウアーさんは定義されていると思います。
- 概念が作り直される機会がなければ、「笑い」は生まれない
そう解釈することもできますね。
ここまで来てピンときた方には頭が下がります。
そう、冒頭に紹介した記事の内容
- 赤ちゃんは一日400回笑うが、普通の大人はたった一日15回しか笑わない
この言葉も説明がつきますよね。
- 赤ちゃんは、概念が乏しく、日々の経験で、概念が作られる、作り直される機会が多い。
- 普通の大人は、多くの概念ができあがっており、日々の経験で、概念が作られる、作り直される機会が少ない。
普通の大人は、「笑う」ためには、意識して機会を作る必要があるということですね。
3.笑うことの効果
ここでは笑うことによる効果についてお話ししたいと思います。
笑うことによる効果は世界中で研究が行われ、様々な場面で活用されています。
効果をまとめると大きく3つになるかなと思います。
- 生産性や創造性の向上
- ストレスの低減
- 信頼関係の構築
メカニズムは
- 笑うことによって脳をだます
かなと思います。
科学的に言うと
- α波が優位になって、リラックス状態になって幸せを感じられたり、
- NK細胞が活発化して免疫力が上がったり
など、いろいろありますが、詳しい情報は専門の記事をご覧ください。
私的には「笑うことで○○な感じになる」程度のふわっとした感じでいいかなと思っています。
肝心なのは、
笑うと体感的にどうなるかをイメージして実践してみる
を繰り返すことで自分自身の人生を豊かにすること
ですから
4.インプロと笑い
インプロと笑いは密接な関係があります。
先に示したショーペンハウアーの笑いのメカニズム
- 笑いは理性の機能の一部である
- 笑いは現実と概念の不一致によって起こる
- 笑いは概念が作り直されるプロセスの最初に起こる
これが
- 自分に対して
- 相手に対して
出てきます。
まずは、自分に対して
インプロはその瞬間に感じたことに対してアクション(行動)を起こしていきます。
人間とは不思議な生き物で、理性(正当な理由)と感情(自分の本能)どちらでも行動することができます。
ただし、理性は整理するのに時間がかかりますから、瞬間的に反応することが苦手です。
瞬間的に反応すると理性(正当な理由)が出てきませんから、感情で反応することになります。
すると、行動を起こしてしばらくすると、
「あれ?????」
という違和感から現実と概念の不一致が生まれ、
それを修復するために笑いが生まれます。
次に相手に対して
インプロは1人でもできますが、多くの場合、複数でワークを行います。
相手の気持ち、感情は分かりませんから、何をしてくるか分かりません。
予想通りの時もあれば、「あれ?」と思うこともあるでしょう。
「あれ?」
という違和感から、現実と概念の不一致が生まれ、
それを修復するために笑いが生まれます。
インプロって、笑う機会を作る絶好の場なのです。
5.まとめ
- 普通の大人は意識して笑う機会を作らなければ、笑う機会はますます減少する
- 笑うことの効果は①生産性、創造性の向上、②ストレスの軽減、③信頼関係の構築 → 人生を豊かにします
- 笑いは現実(実際に起こっていること)と概念(自分の思っていること)の不一致の作り直しによって生まれる
- インプロは笑う機会を作る絶好の場である
インプロちょっとやってみたくなったでしょ?(笑)
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
また、次回の記事でお会いしましょう!
ユッキー