こんにちは、ユッキーです。
今日は「インプロゲーム」のテーマでお話ししたいと思います。
本日のお話しする内容です。
- インプロって結局何やるの?
- インプロゲームの種類
- 初心者にもおすすめインプロゲーム3選
- ゲームに飽きてきたら
- まとめ
1.インプロって結局何やるの?
第1回、第2回の記事で、なんとなく
「インプロってこんなもんかな・・・」
ってイメージしていただけたかなと思います。
(まだ「よく分からん」と感じている方、いらっしゃいましたらごめんなさい。)
それで、インプロって結局何やるの?
これから説明していきますね
端的に言えば、短い時間で区切って、ゲームをしていきます。
区切る時間は、ファシリテーター(進行役)の人が、参加者の状態などを見ながら決めていきます。
通常、数十秒~数分くらいです。
2.インプロゲームの種類
では次にインプロのゲームの中身を見ていきましょう!
現在インプロのゲームは数100種類あると言われています。
大きく分けると、以下の3つです。
- 主に言葉を使うもの
- 主に身体の動きを使うもの
- 言葉と身体の動きを両方使うもの
順に見ていきましょう。
1.主に言葉を使うもの
文字通り言葉メインで行うインプロゲームです。
カラダを動かさず、その場でできるものです。
例えば、ご存じの方も多い「しりとり」がそうですね。
相手の言った言葉の最後の文字を最初に持ってきて言葉を作るものですね。
(りんご → ごま → マント → トマト → ・・・のような感じで)
言葉の「Yes,and」です。
相手の言葉を聴く力が身についてきます。
2.主に身体の動きを使うもの
言葉を使わず、身体の動きをメインに行うインプロゲームです。
例えば、「ミラー」というものがあります。
人間役と鏡(ミラー)役に分かれて、向かい合います。
人間役の人は身体を自由に動かします。
鏡役の人は人間役の人の動きを鏡に映したように動いていきます。
動きの「Yes,and」です。
相手の動きを観察する力が身についてきます。
3.言葉と身体の動きを両方使うもの
言葉も身体も自由に使うインプロゲームです。
ゲームの大半はここに分類されます。
様々なシーン(場面)をいろいろな条件(場所、関係性、使える言葉など)を加えて作っていきます。
例えば、「最初と最後」というものがあります。
シーンの中の「最初の台詞」と「最後の台詞」をシーンを作る直前に決めます。
通常、この2つの台詞はプレーヤー(演者)以外の人が決め、全く脈略がないものにします。
プレーヤー(演者)の誰かが「最初の台詞」を発言してシーンを始めます。
その後は自由にシーンを進めていきます。
そして、時間が来たら「最後の台詞」を誰か(複数の場合もあり)が発言して終わります。
最初の台詞を発言してから、最後の台詞を発言するためにいかにシーンを進めていくか・・・
「言葉」「動き」「感情」「状況」・・・総合的な「Yes,and」です。
プレイヤー内のチームワークが試されます。
通常、インプロのワークショップでは
ウォーミングアップで「言葉」「身体」のゲームを行い、
慣れてきたら、シーン作りを行うことが多いです。
3.初心者にもおすすめインプロゲーム3選
私個人的にですが、初心者の方がインプロに親しんでもらうために
おすすめしたいゲームを3つ選定しましたのでご紹介します。
- わたしあなた (言葉のキャッチボール)
- ナイフとフォーク(言われた物を身体で表現)
- プレゼント (プレゼントを渡すシーン作り)
1.わたしあなた (言葉のキャッチボール)
1)複数人で円になります。
2)はじめの人が「わたし」と言って、手を胸にあてます
わたし
3)円の中にいる他の誰かを選びます(自分のアイデアを作る)
4)その人に向けて、胸にあてた手を差し出し、「あなた」と言います(言葉を送る)
あなた
5)「あなた」と言われた人は「わたし」と言って、手を胸にあてます(言葉を受け取る)
わたし
6)円の中にいる他の誰かを選びます
7)その人に向けて、胸にあてた手を差し出し、「あなた」と言います
あなた
わたし
あなた
(以降、それを繰り返します)
- インプロのウォーミングアップでよく使われます
- 言葉を送る人は受け取る相手にしっかり届けましょう
- 言葉を受け取る人は受け取ったことを送ってくれた相手に伝えましょう
- 自発的に伝える力、受け取る力が身についていきます
2.ナイフとフォーク (言われた物を身体で表現)
1)参加者でペアを組んで横に並びます
2)進行役が物の名称(単品、単品の組み合わせ、集合体など)を言います
3)進行役がカウントダウンを始めます(3,2,1・・・)
4)カウントダウンの間に参加者のペアは物の名称を身体全体で表現します(会話はしません)
5)進行役がカウントダウンが終わって「ストップ」と言うと同時に参加者ペアは動きを止めます
(以降、繰り返します。慣れてきたらグループ人数を増やしていきます)
- 小学生に大人気のゲームです
- お題が出されたら瞬時に動きましょう
- ポーズがかぶったら、どちらかがポーズを譲って他のポーズに変えて、ペアで1つの絵を作りましょう
- 瞬発力が身についてきます
3.プレゼント (プレゼントを渡すシーン作り)
1)参加者でペアを組んで、向かい合います
2)はじめの人が渡すプレゼントを手で形を作ります(手のひらにのせたり、両手で抱えたり)
3)はじめの人は手で形を作った状態で、そのプレゼントを相手に渡します
Bさん、これプレゼントしますね
4)受け取る相手は渡された相手のプレゼントの形を維持したまま受け取ります
5)受け取る相手は「ありがとう」と言って、そのプレゼントの名称を言います
Aさん、ありがとう!
これ欲しかったんだ!この○○(モノの名称)
6)渡した人はそのプレゼントの特徴を1つ言います
この○○、とってもフカフカしているでしょ!
7)受け取った人はその特徴を受け入れて共有します
そうだね!
フカフカしててとっても暖かそうだ!
ありがとう!
8)渡す側と受け取る側を入れ替えて繰り返します
- 相手のアイデアを受け入れて共有することを体験します
- このゲームでのアイデアはモノとその特徴です
- 「相手からもらったアイデア=プレゼント」とすることで、相手のアイデアを大切にして尊重することを身につけていきます
- これがインプロでシーンを作るときの基本となるものです
4.ゲームに飽きてきたら
インプロは基本同じゲームを繰り返していくため途中で飽きてくることがあります。
そんな時には気分を変えるために、同じゲームの中で変化を加えていくとよいと思います。
例えば、
- 関係性を加える、変える (親子、上司部下、恋人、友だちなど)
- 場所を加える、変える (学校、会社、銀行、コンビニ、駅など)
- 言葉に制限を加える (使ってはいけない、使わないといけない言葉を決めるなど)
- 動きに制限を加える (動いてはいけない時間、場所を決めるなど)
- 制限時間を長くする、短くする(基本の時間の半分にする、2倍にするなど)
もっと範囲を広げれば
- 一緒にやる人を変える
- 他の人が主催するワークショップに行ってみる
- 自分でワークショップを主催してみる
環境が変われば、難易度が上がりますが、
自分の頭の中がリフレッシュして、
同じゲームをやったとしても違う視点で楽しめるようになると思います。
楽しめなくなると、その場にいる時間がもったいなくなりますので
インプロをやるときは、自ら変化を求めてチャレンジする(遊んでみる、ふざけてみる)とよいと思います。
5.まとめ
- インプロのワークショップは短い時間で区切ってゲームをします
- インプロのゲームは「言葉」「身体」と「言葉と身体」を総合的に使うものがある
- 初心者の方におすすめするインプロゲームは「わたしあなた」「ナイフとフォーク」「プレゼント」の3つ
- インプロゲームに飽きてきたら、自ら変化を求めて遊んでみよう!
いかがでしたか?
「私にもできるかも・・・」と思ってもらえたらうれしいです。
最後までお読みいただきましてありがとうございました!
次回は私が主催しているインプロワークショップのレビュー(解説)をしていきたいと思います。
また次回の記事でお会いしましょう!
ユッキー