【第13回】インプロ マイノリティとマジョリティ 

こんにちは、ユッキーです。

今日は「インプロ マイノリティとマジョリティ」というテーマでお話ししたいと思います。

今日のお話しする内容です。

  1. マイノリティとマジョリティって?
  2. それぞれの特徴
  3. プチ体験できるインプロゲーム
  4. マイノリティとマジョリティ、取り扱いの注意点
  5. まとめ

1.マイノリティとマジョリティって?

最近よく耳する言葉の一つかなと思います。

簡単に言葉の定義を整理しておきましょう。

1.マイノリティ

意味:少数派

様々な立場、意見や考え方などに対して、全体に占める割合が少ないこと。

その範囲を決めて、「○○マイノリティ」と言う言葉でよく使われていますね。

例えば、社会的マイノリティ、性的マイノリティなど

2.マジョリティ

意味:多数派

マイノリティと逆の意味で

様々な立場、意見や考え方などに対して、全体に占める割合が多いこと。

こちらは、マイノリティと比較して、

「○○マジョリティ」という言葉はあまり聞かないような気がしますね。

2.それぞれの特徴

それぞれの特徴を比較して見ていきましょう。

項目マイノリティマジョリティ
意味少数派多数派
特徴・意見が通りにくい
・不安になりやすい
・個人が目立つ
・意見が通りやすい
・安心しやすい
・個人が目立たない

特徴に挙げた内容は

マイノリティ ⇒ 少数派 ⇒ 同じ意見、立場の賛同者が少ない

マジョリティ ⇒ 多数派 ⇒ 同じ意見、立場の賛同者が多い

と言う観点から挙げたものです。

マイノリティが悪い、マジョリティがよいという白黒つけるものではなく、

「こんなもんなんだな」という感じでよいと思います。

3.プチ体験できるインプロゲーム

マイノリティ、マジョリティの考え方が体験できるインプロゲームがあります。

  • 一人にならないで

1.ゲームのやり方

  1. 参加者全員で円を作ります
  2. 参加者の誰か1人がお題を出します
  3. 参加者全員1人1人が、参加者の中で多数派になるであろう答えを考えて決めます
  4. 出題者が、参加者全員が答えを決め終わったことを確認します
  5. 出題者が、お題を復唱して、「セイの!」と言って全員に声かけをします
  6. 参加者全員1人1人が、答えを発声、復唱しながら、同じ答えの人を見つけてグループで集まります
  7. 答えのグループが完成したら、発声をやめます
  8. 一番人数の多いグループから順に答えを全員で言って、参加者が全員で拍手します

よりイメージしてもらうために、例を示します。

参加者が6人(Aさん、Bさん、Cさん、Dさん、Eさん、Fさん)とします。

1)参加者全員(6人)で円を作ります。

2)参加者のAさんがお題を出します。

Aさん
Aさん

赤い果物と言えば?

※お題を出す時の注意点として、答えが複数あるものにすること。

答えが1つのお題の場合、

答えが1つになりやすいこと、

また、その答えを知らなかった場合、

知らなかった人が惨めな思いをしてしまいやすくなるためです。

3)参加者6人全員が多数派になるであろう答えを考えます。

4)Aさんが他の参加者が答えを決め終わったことを確認します。

Aさん
Aさん

みなさん、答えは決め終わりましたか?

と声をかけるとよいでしょう。

5)お題を考えたAさんが、全員が答えを言うための号令をかけます。

Aさん
Aさん

赤い果物と言えば?セイの!

6)参加者全員が一斉に答えを発声、復唱しながら、同じ答えの人を探します。

Aさん
Aさん

いちご、いちご、いちご、・・・・・・・

Bさん
Bさん

いちご、いちご、いちご、・・・・・・・

Cさん
Cさん

いちご、いちご、いちご、・・・・・・・

Dさん
Dさん

りんご、りんご、りんご、・・・・・・・

Eさん
Eさん

りんご、りんご、りんご、・・・・・・・

Fさん
Fさん

さくらんぼ、さくらんぼ、さくらんぼ、・・・・・・

今回の場合、

Aさん、Bさん、Cさんが1つのグループに

Dさん、Eさんが1つのグループに

Fさんが1にんぼっちに

なります。

7)グループが決まったら発声をやめます。

8)一番多いグループから順にグループ全員で一斉に答えを発声していきます。

Aさん
Bさん
Cさん
Aさん Bさん Cさん

セイの!いちご!

全員で拍手します。

Dさん
Eさん
Dさん Eさん

セイの!りんご!

全員で拍手します。

Fさん
Fさん

セイノ!さくらんぼ!

全員で拍手します。

以上で1区切り終わりです。

答えた後の拍手は答えを出した1人1人を称えるために行います。

次にまたAさん以外の誰かがお題を提案して繰り返していきます。

2.このゲームでの学び

このゲームでの学びは、

  • 人の価値観はそれぞれ違うことを理解する

にあると思います。

多数派になるために、1人1人が考えて答え合わせをしていきます。

全員の答えが一致して、1つの答えになる時もあれば、

全員が違う答えでバラバラになる時もあります。

1人に焦点を当ててみると

様々なお題を繰り返していく中で、

多数派になる時もあれば、少数派、1人ぼっちになることもあるでしょう。

また、他の誰かと全く答えが一致することはほぼいないでしょう。

言い換えると

人は誰でもマイノリティ(少数派)、マジョリティ(多数派)どちらにもなり得る

と言うことになると思います。

4.マイノリティとマジョリティ 取り扱いの注意点

前項で、

  • 人は誰でもマイノリティ(少数派)、マジョリティ(多数派)どちらにもなり得る

と言うお話をさせていただきました。

よくニュースで話題になるネタとして、

「マイノリティの人たちが不当な差別を受けている」

のような感じのものを見かけることがありますよね。

自分のことに置き換えてみましょう。

自分が何かのマイノリティ(少数派)で不当な差別を受けたらどうでしょう。

イヤですよね。

ちょっと視点を変えてみましょう。

マイノリティとマジョリティの組み合わせは個性である。

その個性を認める。

認めるというのは、「そうなんですね」と理解を示すだけでもよいと思います。

こうしてお互いの個性を認め合い、尊重し合うことで

居心地のよい日常生活が過ごせるのではないでしょうか。

5.まとめ

  1. マイノリティは少数派。マジョリティは多数派。様々な考え方、立場などでマイノリティ、マジョリティは存在する。
  2. マイノリティは賛同者が少ない分、意見が通りにくい、不安になりやすい、個人が目立つなどの特徴がある。マジョリティはその逆の特徴がある。
  3. マイノリティ、マジョリティの考え方を「一人にならないで」というインプロゲームでプチ体験できる。
  4. 人は誰でもマイノリティ、マジョリティどちらにもなり得るので、その組み合わせはその人の個性と認めて、尊重し合う関係を築いていこう。

いかがでしたか?

ややセンシティブな内容ですので、書くかどうか迷っていました。

先日、東京のインプロワークショップで知り合った友人が、

住んでいる地域の人たちを集めてインプロのワークショップを開催して

「一人にならないで」

をやった時にとても好評だったという連絡が来きました。

そのことをきっかけとして

このゲームから日常生活に落とし込める学びに落とし込んで書いてみました。

参考になればうれしいです。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

また次回の記事でお会いしましょう!

ユッキー

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