こんにちは、ユッキーです。
今回は、「インプロ 大人と子ども」と言うテーマでお話したいと思います。
先日、私が主催しているインプロワークショップについて
インプロ未経験者からの問い合わせがありましたので
その内容も加えていきたいと思います。
今回のお話しする内容です。
- インプロをやるのに年齢制限はあるの?
- 大人向けのインプロゲーム
- 子ども向けのインプロゲーム
- 大人と子どもが一緒にインプロゲームをやる時の注意点
- まとめ
1.インプロをやるのに年齢制限はあるの?
先日こんな問い合わせがありました。
インプロ体験会に興味があるのですが、参加するのに年齢制限とかはありますか?
声の感じからして60代かなと思える方からでした。
会社の求人や団体などのメンバー募集では、
応募者の体力や会社、団体の将来性などを考慮して年齢制限がかけられてることがよくありますよね。
2ヶ月くらい前ですが、
私もちょっと趣味で始めようとした太鼓のグループが
Facebookでメンバー募集をしていたので応募したのですが
年齢制限で30歳以下の募集だったらしく、お断りされてしまった経験があります。
ちなみにその時のメンバー募集記事には年齢のことは書かれていなかったので
その時はかなりムッとしましたね。
年齢が上がれば上がるほどチャレンジしにくい環境になってきているのかなと最近よく感じます。
話を戻しまして、結論として
インプロは年齢制限ありません。
誰でもいつでもやりたい時にチャレンジできます。
安心してくださいね。
お問い合わせ頂いた女性の方にもそのようにお伝えしました。
2.大人向けのインプロ
ここでの大人の定義は
- 社会経験を十分積んでいる人
ということにしておきます。
インプロは
「今、この瞬間」を意識して
「Yes,and」をつなげていく
と言うお話を第6回の中でさせて頂きました。
その中で「and」を瞬間的に生み出す力は
その人の知識、経験が多い方が発揮されやすいです。
インプロは
ゼロから新しい物語を生み出すのではなく、
その時の参加者たちの知識、経験の組み合わせで新しい物語を生み出す
と言った方がイメージしやすいと思います。
ということで、大人向けのインプロゲームとしては物語を作るものをオススメします。
具体的なゲームとして2つご紹介します。
- 解決社長
- ステイタス
1)解決社長
会社研修でよく使われるインプロゲームです。
社員役の人が次々に持ってくる会社の問題を
社長役の人がその状況を肯定的に受け入れて、
何らかの理由をつけてその問題を次々と解決していくゲームです。
例えばこんな感じで・・・
社長!社運をかけて開発して発売した新商品、全く売れず在庫の山です・・・
それはちょうどいい!
在庫の山になった新商品を発展途上国の子どもたちに寄贈しよう!
在庫もなくなって、企業イメージもアップするじゃないか!
さすが社長!
さっそく、寄贈してきます!
社長!寄贈する新商品を運搬していた船が沈没して海に沈みました・・・
それはちょうどいい!
沈没した船に魚が住みついて、新商品を食べて成長するから
いい漁場になって、おいしい魚が毎日食べられるじゃないか
さすが社長!
・・・
以降、何回か繰り返して終結
進めていくと問題も解決策、理由もめちゃくちゃになりますが
社長役と社員役の人がゴールのイメージを徐々に共有しながら進めて行くのがコツです。
場合によっては内容がかなりぶっ飛んでいて
「こんなの常識的にあり得ない!」
と思える問題や解決策、理由が出てくると思いますが
ここは仮想物語を楽しみましょう!
2)ステイタス
少しインプロに慣れてきた人にオススメしています。
私の経験としては、高校の演劇部の方々にやって頂いています。
3~5人くらいでグループを作ります。
グループの中でくじを引いて、ステイタス(身分の高い、低いの順番)を決めます。
自分のステータスは他の人には知らせません。
物語を進めていく中、しぐさや言葉使いで相手のステイタスを探っていきながら
関係性を作って物語を進めていきます。
制限時間内に参加者全員のステイタスを認識するために協力していきます。
観客側の方々も推理しながら観られるので、やる側、観る側双方で楽しめるゲームです。
3.子ども向けのインプロゲーム
先ほどの「大人向けのインプロゲーム」とは対照的なものになります。
ここでの子どもの定義は
- 「大人」以外の人全般
ということにしておきます。
大人に比べて、経験、知識は低いですが、瞬発力、発想の自由さが高い傾向にあります。
経験が少ない分、「and」する引き出しが少ないため、
単発で終わるシンプルなゲームが望ましいと思います。
具体的なゲームを挙げれば、
- ナイフとフォーク
- 職業あて
1)ナイフとフォーク
言われた物を身体で表現するゲームです。
【第3回】インプロゲーム でご紹介したオススメゲームです。
ゲームの詳細はそちらをご覧ください。
瞬発力、発想力が試される身体ゲームです。
大人側から観ていても、「そうきたか!」と思わせる身体表現が頻繁に出てきます。
身体表現したら終わりなので、比較的なじみやすいと思います。
実際、小学生向けによくやっていますが、小学生未満の幼児でもできると思います。
幼児向けにやる時には、
想像力をかき立てるために、
実際に物を見せたり、大人が少し誘導してあげるとよいでしょう。
2)職業あて
言葉を使わないでその職業の人の動きのものまねをして、周囲の人が当てると言うゲームです。
こだわればキリがありませんが、「野球選手」「サッカー選手」「おまわりさん」など
テレビや近所で見かける職業の人をやってもらうとよいでしょう。
難しそうであれば、大人が少し誘導してあげてもよいと思います。
幼児には少し難しいと思いますので、小学生以上が望ましいと思います。
4.大人と子どもが一緒にインプロゲームをやる時の注意点
学校や会社の特別授業、研修などを除いて
全国のインプロのワークショップの多くは、年齢や経験を不問にしているところが多いです。
経験、知識に違いがあった方が、自分にない知識や経験が習得できる機会が多くなり
インプロがより楽しめると思います。
ただ、注意しなければならないのは、
- 経験、知識の差で「Yes,and」が継続しにくくなり、相手をブロック(無視)して突っ走ってしまうこと
「このくらい分かってよ~」
「こんなんじゃ分からないよ~」
このような心の声が飛び交えば、お互いの時間がもったいないですよね。
自分の知識(知っている、分からない)、
経験(やったことある、やったことない)を
相手に押しつけるのではなく、
お互い持っている経験、知識を活かし合う働きかけ「Yes,and」を、
していくことが望ましいと思います。
経験者、大人の方が特に陥りやすい傾向にありますので、気をつけていきたいですね。
5.まとめ
- インプロは年齢制限なく、いつでもどこでも楽しめる
- 大人の方に向いているインプロゲームは、自身の経験知識を活かした物語を作るもの
- 子どもの方に向いているインプロゲームは、自由度の高い発想、瞬発力を活かした身体を使うシンプルなもの
- 知識、経験が様々な参加者で構成されるインプロワークショップでは、他の参加者の知識、経験をお互いに「Yes,and」して活かし合うことで、お互いによい時間が過ごせる
いかがでしたか?
現在、私は進行役(ファシリテーター)としてインプロワークショップに参加することが多いため
これからも参加者や参加しようと思っている人の声を拾い上げて
「参加してよかったな」「聴いてよかったな」と感じてもらえる
ワークショップ開催、情報発信をしていきたいと思います。
また次回の記事でお会いしましょう!
ユッキー